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writer : flynn

【海外発!Breaking News】頭部と同じサイズの腫瘍を持つ胎児、帝王切開中の救命手術で無事誕生(南ア)

南アフリカのケープタウンに住むキアラ・ジャクソンさん(Kiara Jackson、21)と、タトゥーアーティストのチャールズ・エラスムスさん(Charles Erasmus、33)は、我が子が普通の赤ちゃんと同じ行為をするたびに成長を感じて安心している。生後数か月だが、赤ちゃんには生まれる前から巨大な腫瘍あり、命の危険があったからだ。南アフリカのメディア『YOU』などが伝えた。

キアラさんが妊娠に気づいたのは6週目、最初のスキャン検査では何も問題がないように見えた。その4週間後、出血があったため病院へ行ったところ、流産する可能性が50%あると言われたという。安定期に入ったその約1か月後、彼女は再び出血した。キアラさんは地元のクリニックで詳しい検査を受けたが原因は分からず、紹介された「タイガーバーグ病院(Tygerberg Hospital)」で精密検査を行ったところ、胎児の口の上奥にある軟口蓋に奇形腫(腫瘍の一種)を持っていることが明らかになった。

腫瘍が成長を続け、胎児の気道を塞ぐ可能性があるため、キアラさんは病院の胎児医療ユニットで経過観察されることとなった。しかし腫瘍に栄養を送る血流が増加し、胎児が心不全を起こすことも考えられ、母と胎児の双方にリスクが生じることも懸念された。さらに「このまま妊娠を継続しても、胎児が助かる可能性は50%しかない。たとえ出産まで生きられたとしても、腫瘍が破裂して助からない可能性もある」と医師から告げられた。それでも「産みたい」という強い思いを抱くキアラさんに、病院側も全面的にサポートをすることとなった。

医師が行ったのはEXIT(子宮外分娩時治療)という画期的な手術だった。EXITは母体の帝王切開中、子宮を収縮させず胎児がまだ胎盤から酸素を取り込んでいるおよそ30分という短い間に、子宮から胎児の頭部を露出し救命手術を行う方法だ。キアラさんが妊娠35週の時、胎児の口の周りにある腫瘍は縦11.4センチ、横8.7センチと非常に大きくなり、腫瘍に押されて胎児の口は無理やり開いている状態だった。EXITは妊娠36週目で行われる予定だったが、早産になる可能性があると判断され、1週間早めて行われることとなった。

キアラさんは全身麻酔をかけられ、

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