「夫と浮気している」と勘違いした女に薬品をかけられて火をつけられ、体の60%以上に火傷を負った女性が、事件から10年を記念してInstagramに胸のうちを綴った。女性は自身の素の姿を晒し「決して諦めないで!」とメッセージを発信し続けており、多くの人をインスパイアしている。『news.com.au』などが伝えた。
オーストラリアのパースに住むダナ・ブーリンさん(36)は2012年2月16日深夜、自宅に侵入したナタリー・ディミトロフスカ(Natalie Dimitrovska)にメタノール変性アルコールをかけられて火をつけられた。
ダナさんは2011年の年の瀬のパーティでナタリーの夫と軽い会話を交わしただけだったが、ナタリーは「あの女は夫と浮気をしている」と嫉妬に狂ってダナさんのアパートに侵入、「可愛い顔を台無しにしてやる」と犯行に及んだ。ナタリーは犯行当時、覚せい剤を使用していたことが分かっており、2013年に懲役17年の有罪判決を受けた。
この事件でダナさんは体の60%以上に重度の火傷を負い、家族が「彼女が生き残ることは難しいだろう。山を乗り越えても鉛筆を持つことさえできない」と告知されるほどの重傷を負ったが、1年半を病院で過ごしなんとか命を取りとめた。
しかし治療はつらく、ダナさんは顔全体を覆うコンプレッションマスクを約2年半装着、これまでに200回を超える手術を受け、苦しいリハビリに耐えてきた。そして10年を迎えた今年2月、Instagramに「私の人生の中で最も長かった10年」と言葉を添え、