オーストラリア南東部ビクトリア州に暮らす29歳の女性が今年5月、キャンプに行って焚き火をし、顔などに重度の火傷を負った。これまでに6度の手術を受けて治療に耐えてきた女性は『News.com.au』『Queensland Times』などのインタビューに応じて「慣れ親しんだ顔を失うことは想像以上につらいこと。しかし希望を捨てず、前向きに生きたい」と力強く語った。
豪ビクトリア州ホッツプール(Hotspur)に住むヘイリー・テナントさん(Halie Tennant、29)は5月30日、女友達と2人で自宅近くにキャンプに出かけた。久々に思いきり羽を伸ばしたヘイリーさんはその夜、焚き火のそばで折り畳み椅子に座っているうちに寝てしまい、その後の人生を変えてしまうような悲劇が起きたのだった。
ヘイリーさんは当時のことをこのように振り返る。
「私が焚き火のそばにいる間、友人は簡易ベッドで横になっていたようです。そして、焚き火のそばで異様な音がするのに気付いて目覚め、信じられないような光景を目にしたのです。」
「友人によると、私は風に煽られたのか、折り畳み椅子から落ちて顔を焚き火に突っ込んでいたそうです。しかも身じろぎもせず、火を避けようとさえしていなかったというのです。」
「友人は私を焚き火から引っ張り出すと、氷で私の顔を冷やし、約2キロ離れた私の自宅に車を走らせました。不思議なことに、私は痛みを感じた記憶がありません。夫のマシュー(Mathew)は救急車が来るまでの間、私の顔を冷やし続けてくれたようですが、私が覚えているのはマシューに『どんなことがあっても私を愛し続けてくれるわよね』と聞いたことと、彼が『イエス』と言ってくれたことだけです。」
この事故で顔、胸、左手首に重度の火傷を負ったヘイリーさんは、