動物シェルターで長年ボランティアをしていた女性が、保護して約1か月のピットブルのミックス犬に襲われ死亡した。女性は「虐待された犬たちに第2の人生を与えたい」と動物保護やリハビリに情熱を注いできた愛犬家で、施設のスタッフや地域コミュニティには衝撃が広がっている。『FOX 13 Tampa Bay』などが伝えた。
米フロリダ州ブロワード郡オークランドパークの動物シェルター「100+ Abandoned Dogs of Everglades Florida」で今月17日、ボランティアスタッフのパム・ロブさん(Pam Robb、71)がメスの保護犬“グラディス(Gladys、3)” に襲われて死亡した。パムさんは元高校教師で、ボランティアとして長年動物保護にあたってきたベテランだった。
パムさんの25年来のパートナー、アンジー・アノビルさん(Angie Anobile)によると、グラディスはパムさんの腕を噛んで床に引きずり下ろした後に襲いかかったそうで、別のスタッフが助けに入ったものの命を救うことは叶わなかった。
グラディスは約1か月前にエバーグレーズの湿地帯で保護したばかりで、体重が約45キロ(100ポンド)以上ある大型犬だった。マイクロチップなど身元が分かるものはなく、同シェルターはSNSにこのように綴っていた。
「グラディスは特定の人にしか馴染まない。始終何かに怯えていて、手に負えない状態だ。」
「この子の過去がどんなに悲惨なものだったかは分からない。ただ過去の記憶がトラウマになり、リハビリが難しい。それでも私たちはグラディスに、人を恐れることではなく自信をつけさせようと努力をしている。」
なお愛する人の突然の死を受け、