アメリカ西部のコロラド州で猛威を振るったた山火事は、1000棟もの住宅を焼き尽くすなど大きな被害を出している。そんななか強風に煽られた炎を目の前にして立ち往生していた家族が、運良く訪れたアマゾン配達員の女性によって家族全員が救われたという。『FOX31 KDVR』『UNILAD』などが伝えている。
米コロラド州ボルダー郡デンバー近郊で現地時間の先月30日に発生した山林火災は、その規模の大きさからコロラド州で史上最悪と言われている。その火災に遭うも、運良くアマゾンの配達員によって命を救われた家族がいた。
当時、自宅にいたテイラー・スタンレーさん(Taylor Stanley)と妻のメアリーさん(Mary)は午前11時12分頃に目を覚ましたという。その時すでに鼻を突くような煙の匂いがしたため夫婦は外に出て見たところ、炎が自宅に迫っていることに気づいたそうだ。
メアリーさんは生後4か月の息子のために必要なものを荷造りして家の外へと運び、テイラーさんは車のエンジンを始動させようとした。ところが車はバッテリーの寿命が尽きていたことから走行が不可能な状態だった。テイラーさんはすぐに隣の家に助けを求めにドアをノックしたが、すでに隣人は避難して家には誰もいなかったという。
このままでは家族3人とも火の海に飲み込まれてしまうのは時間の問題で、一家は歩いて逃げるしかなかった。ところがその5分後、アマゾンの配達員であるルー・アンさん(Lou Ann)がテイラーさんの注文した自転車のタイヤの空気入れを配達するために現れたのだ。
ルーさんは近くのショッピングセンターがすでに炎に包まれているのを見て、