日本一の若手漫才師を決める『M-1グランプリ』を翌日に控えた18日、一足先に高校生漫才師No.1が決定した。今年で19回目となる「ハイスクールマンザイ2021~H-1甲子園~」の決勝大会がリモートにて開催され、応募者673組から動画審査で選ばれたエリア代表の8組が登場した。決勝の後には優勝したトリオと、MCのタカアンドトシ、審査員長のオール巨人をはじめ、審査を務めたオール阪神、板尾創路、笑い飯、マヂカルラブリーが囲み取材に応じた。今年の『M-1』でも審査員を務めるオール巨人が「審査員はもうイヤですけど」とこぼすと、周囲から笑い声が漏れた。
昨年に続きリモート開催となった「ハイスクールマンザイ」。どの組もコンビやトリオが一堂に会さずにそれぞれ別の場所から行ったリモート漫才を事前に収録し、決勝大会ではその映像を流した。さらに各組ともリモートで生出演、審査員の批評を聞いたり、MCのタカアンドトシとやり取りした。
プロでも難しそうなリモート漫才だが、どの組もリモートというハンディを感じさせない仕上がりで、逆にリモートを上手く利用した漫才を披露したトリオ「サンジュウシ」(近畿エリア地区代表)が高校生漫才師の頂点に輝いた。サンジュウシは大阪教育大学付属高等学校天王寺校舎3年生の3人組(廣瀬楓馬さん・徳留寛翔さん・田中力さん)だ。同大会での優勝を目指し廣瀬さんが徳留さんを誘いコンビを結成したが、今回リモート漫才での開催が決定したため「3人の方がボリュームがあるんじゃないか」と考えて田中さんを加えてトリオになったという。リモート漫才を念頭に作られたトリオとネタであり、それが見事に功を奏した結果となった。サンジュウシにはお笑い奨学金50万円が贈られ、吉本総合芸能学院(NSC)の入学金・授業料が全額免除となる。
『M-1』の審査員でもお馴染みのオール巨人が審査員長を務めたが、