チャールズ皇太子が、カリブ海の島国バルバドスの式典でスピーチを行った。同国はエリザベス女王の君主制を廃止し、共和制へと移行した。演説で皇太子は「奴隷制は恐ろしい残虐行為だ」と植民地時代の忌まわしい歴史を振り返り、島の国民が「不屈の精神で道を切り開いてきた」と称賛した。
バルバドスが11月30日、英エリザベス女王による君主制から共和制へと正式に移行した。同国は1625年に大英帝国の植民地となり、奴隷社会へと変化。1966年に独立したものの、英連邦王国のひとつとしてエリザベス女王が君主を務めてきた。共和国となった今後も英連邦には加盟し続け、英国との繋がりを保っていくという。
チャールズ皇太子はバルバドスの君主であるエリザベス女王の代理として同国を訪問し、ブリッジタウンで開催した式典で演説を行った。
ナショナル・ヒーローズ・スクエアに集まった観衆の前に立った皇太子は「我々の最も暗い時代、そして我々の歴史を永遠に汚す奴隷制度という恐ろしい残虐行為から、この島の人々は並外れた不屈の精神で自分達の道を切り開いてきました」と述べ、国民を称賛した。
「解放と自治、独立はあなた方の道しるべでした。自由と正義、民族自決が皆さんを先導したのです。」
深夜0時、21発の祝砲とともに同国は正式に共和国となり、国の歴史に新たな1ページが刻まれた。さらに式典では、