人間にも様々な個性があるように、猫にも多様な性格がある。イギリスのアニマルシェルターで保護された黒猫は、人間や他の猫と仲良くできず、新しい飼い主に引き取られてもすぐにシェルターに戻されていた。しかし3度目の正直で引き取られた先の農家は、適度な広さや穏やかな牛たちに囲まれて過ごせる最高の居場所となり、幸せな生活を送っている。『Metro』などが伝えた。
なかなか飼い主が見つからない猫として話題に上ったのは、黒猫“デイジー(Daisy)”だ。デイジーは子猫の頃に、英ノッティンガムシャーのラドクリフ・オン・トレントにある英国動物虐待防止協会(The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals:以下、RSPCA)の動物センター「Radcliffe Animal Centre」で保護された。
そしてすぐに飼い主が見つかったが、デイジーは人間や他の猫と過ごすのが苦手だった。生後7か月になるまでに2人に引き取られたが、いずれも「飼育し続けるのは難しい」という理由で同センターに返されてしまった。
同センターでマネージャーを務めるエラ・カーペンターさん(Ella Carpenter)は、このように述べている。
「人がそれぞれニーズや個性を持っているように、猫にもそうした個性があるのです。」
「このような猫たちは様々なバックグラウンドを持っています。幼い子猫の時に人と触れ合う機会が不十分で、適切な交流ができなかった可能性があります。すると猫は人の行動を予測できないために人を脅威とみなし、不安で歓迎されていないと感じるかもしれません。」
エラさんはデイジーのことを「中間者(in-betweeners)」と表現し、