ハロウィンが近づき、海外でもハロウィン用の装飾品やコスプレグッズが数多く店に並ぶ季節となった。そんな中、“カレン”のコスプレ衣装が登場したことで物議を醸している。“カレン”は女性の理不尽クレーマーを揶揄する言葉として認識されており、特に白人女性に対して用いられている。こうした“カレン”に関するグッズは多数発売されており、本名が“カレン”の人たちが抗議しているようだ。『Tyla』などが伝えた。
今回物議を醸しているコスプレ衣装は、米ハロウィングッズの販売会社「Spirit Halloween」が売り出したものだ。ブロンドのボブのウィッグと大きなサングラスがセットになっており、19.99ドル(約2200円)で販売されている。
近年、英語圏で頻繁に耳にするようになった“カレン(Karen)”とは特定の人物を指す呼称ではない。オンライン辞書「Dictionary.com」では、“カレン”の意味を以下のように掲載している。
「カレンとは感じが悪くて怒りっぽく、権利を主張し人種差別を行う中年の白人女性を指す軽蔑的なスラングです。」
ネット上では問題のコスプレ衣装のようなブロンドのボブスタイルが定着しており、お店やレストランで自分が特権階級であるかのような振る舞いで理不尽なクレームをつける人、反ワクチン活動を行う人、1960年代半ばから1980年代前半に生まれたジェネレーションX世代で複数のお稽古事の送り迎えなどで忙しくしている教育熱心な母親、さらに固定概念の強いステレオタイプなどが当てはまるようだ。
過去には、チップが少ないことで配達員の女性がブチ切れて大暴れしたり、黒人女性に対して差別発言をした女性が抱いていた子犬を投げつけたという異常な行動がニュースとなっており、いずれも“カレン”的であると報じられていた。
こうした背景から世間の認知度は非常に高く、