ほとんどの生物は育った環境や遺伝的な要素で体格に差が出ることがあるが、今年7月にオーストラリアで生まれた子羊は通常の約4分の1の大きさしかなく瀕死の状態だった。しかし現在、その子羊は子犬のように跳ねまわって元気に育っているという。『The Dodo』『Daily Mail Online』などが伝えている。
豪ビクトリア州ウォーナンブールで農場「Volcano Produce」を営むサラ・ポールナーさん(Sarah Pohlner)とベンさん(Ben)夫妻は、野菜を育てる際に除草剤を使わず羊の群れに頼っている。羊たちが雑草を食べることで生えてこなくなるそうで、夫妻はそんな羊たちを「クリーンアップ・クルー」と呼んでいるそうだ。
農場では今年、10頭の雌の羊から合計16頭の子羊が誕生したが、7月初旬にある母羊から生まれた2頭のうち1頭が体調が思わしくなかったことで、サラさん夫妻は予断を許さない状況に置かれた。この子羊は非常に体が小さく、もう一方の子羊が体重4500グラムほどで生まれてきたのに対して900グラムほどしか無かったという。
そのため母羊は一方の子羊の世話をするものの、この小さな子羊の世話を放棄してしまったのだ。サラさんは家畜の助産師でもあったことから、すぐに母羊の母乳を搾乳して弱っている子羊に与えた。子羊は“ウォーリー(Wally)”と名付けられ、その後も夫妻と3人の娘たちによって24時間体制で見守った。サラさんは当時のことを、