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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】前脚先端が上下反転した子犬 前例少ない手術が成功しリハビリに励む(米)

それが関節の問題をより複雑なものにしてしまっていた。

手術についてエリックさんは「尺骨(前脚にある2本の骨のうちの1本)の上部を意図的に骨折させ、脚の回転を止める必要がありました」と説明する。CT検査の結果をもとに詳細な手術計画を立てたエリックさんを含めた治療チームは、5月12日にシギの手術を行った。

手術により意図的に骨折させた部分には、スプリントなど骨折時に固定具として使われる器具が用いられギプスを装着し、骨折が治るまでの保護機能を果たした。シギは経過を診るため6月29日に再び同病院を訪れ、レントゲン検査で骨の状態が確認された。

その結果、シギの骨折は治癒していることが確認されて固定具が外されると、今度はきちんと歩くためのリハビリが始まった。エリックさんはシギのリハビリの様子について「シギは飲みこみが早かったですね。シギのメディカルホスター(自宅でケアしながら治療を手助けする里親)であるロレーヌさん(Lorraine)は、段階的に行われたリハビリをしっかりとこなしてくれました。」

「シギは現在、庭でボールを追いかけるなど、通常の子犬が好きなことをたくさんしていますよ。シギの経過には非常に満足しています」とコメントしている。

肉球を地面につけることはできないものの、自力で移動できていたシギ(画像は『Oklahoma State University 2021年8月31日付「Milo 2.0: A second case of upside down paws treated at Oklahoma State’s Veterinary College」』のスクリーンショット)

シギのリハビリの様子を捉えた動画には、あるべき形に治った前脚を使って、一歩一歩確実に歩くシギの姿があった。まだ慣れていないのか、その歩き方は少々ぎこちないものの、しっかりとした姿勢で歩くことができている。

手術を終え、前脚に固定具を装着して経過を見守る(画像は『Oklahoma State University 2021年8月31日付「Milo 2.0: A second case of upside down paws treated at Oklahoma State’s Veterinary College」』のスクリーンショット)

エリックさんは今回シギを助けることができたのは、マイロのストーリーが世界中に共有されたからだという。過去にマイロの症例を世界に広めてくれた大学の広報・マーケティングチームやマイロの飼い主、そしてこれを伝えるために協力してくれた多くの人々の努力のおかげだと言い、「マイロのニュースが多くの人に喜びを与えてくれたように、シギのニュースにも同じように喜んでくれることを期待したいですね」と話している。

画像は『Oklahoma State University 2021年8月31日付「Milo 2.0: A second case of upside down paws treated at Oklahoma State’s Veterinary College」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

無事に手術は成功し、きちんと歩くことができるようになったシギ(画像は『Oklahoma State University 2021年8月31日付「Milo 2.0: A second case of upside down paws treated at Oklahoma State’s Veterinary College」』のスクリーンショット)

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