イギリス在住のある男児は訪れる観光客を楽しませている。観光バスに向かって3年間手を振り続け、リバプールを訪れる観光客の人気者になった男児はバス会社のスタッフや地元の人にとってスター的存在だという。『Liverpool Echo』『The Mirror』などが伝えた。
英リバプールに暮らすカイ・ガーディナー・ハウアース君(Kai Gardiner Howearth、4)は1歳の時に父親を亡くし、母親と一緒にモスリーヒルの祖母の家に引っ越した。
引っ越して間もなく、カイ君は家の前を一日に何度もリバプールの観光バスが通過することに気づき、バスが通るたびに手を振るようになった。
祖母のヘザー・ハウアースさん(Heather Howearth)は、当時の様子をこう明かしている。
「カイのパパが亡くなった後、ママと一緒にこの家に引っ越してきました。ある日のこと、カイと玄関の階段に座って一緒にママの帰りを待っている時にバスが通ったのです。カイが手を振ると運転手も手を振り返してくれてとても喜んでいました。今ではどの運転手もカイに手を振って通り過ぎ、観光客も声援を送ってくれます。この3年間、カイはいつも手を振ってきました。その瞬間が大好きで、庭にいても手を振るために家の中を突っ切って正面の窓に向かうほどです。」
しかしロックダウンのためツアーが中止になってしまい、ヘザーさんによるとカイ君はショックを受けていたそうだ。
「あの子は一人っ子で、自分の習慣が好きで変化を嫌う子です。バスが通らなくなって落ち込んでいましたが、5月に再開した時はとても喜んでいました。」
続けて「パパが亡くなってから家族全員が辛い思いをしています。カイにはいつもパパのことを話していますが、その状況をよく理解していません。カイがバスに手を振ることで、私たちは本当に元気になりました」と語った。
今月から小学校に通い始めたカイ君は、