ロックダウン(都市封鎖)により外出が禁止されているイギリスのある街で先月末、2人のスパイダーマンが「子供たちを笑顔にしたい」とジョギングを開始した。するとこの噂は瞬く間に広がり、子供たちはスーパーヒーローの登場を待ちわびるようになった。心温まるニュースを『Manchester Evening News』『InspireMore.com』などが伝えた。
英北西部グレーター・マンチェスターのストックポートで先月末、2人のヒーローが誕生した。1人は5児の父アンドリュー・バルドックさん(Andrew Baldock、44)で、普段は子供たちに武道を教えるインストラクターの仕事をしている。しかし先月23日から始まったロックダウンで、道場での武道教室は閉鎖せざるを得なくなった。
そこでアンドリューさんはオンラインクラスを開始、スパイダーマンの格好をして指導を行ったところ、非常に好評だった。そしてふと「毎日のジョギングの時に自分がスパイダーマンになったら、子供たちはきっと喜ぶに違いない」と思い立った。
アンドリューさんは早速、同じインストラクターでもある2児の父ジェイソン・ベアードさん(Jason Baird、34)に声をかけ、ジョギングを開始した。
ジョギング初日、2人は二手に分かれてストックポートの街を駆け抜け、スパイダーマンに気付いた子供たちには手を振って応えた。するとスパイダーマンの噂はあっという間に広がり、子供たちは窓に「ここに来てね」と書いた大きな貼り紙をしたり、スパイダーマンの絵を飾ったり、自分の憧れのヒーローに仮装したりして、スパイダーマンの到着を待つようになった。
こうしてジョギングを初めて2週間が経つと、