様々な検査や分析で死因を解明する予定になっている。
一方、襲ったと思われる蜂はケープ・ハニー・ビー(Cape honey bees)で、ペンギンと同じ生態系の中で過ごしている。ロンドン自然史博物館でハチなど昆虫の管理責任者であるジョセフ・モンクス博士(Joseph Monks)は「ペンギンもしくは他の生物が蜂の巣を妨害したことにより、蜂が近くにいたペンギンを攻撃したのではないか」と述べている。蜂が幼虫のために集めた蜂蜜や花粉を求めて、ペンギンが蜂の巣を攻撃したと蜂が認識したのかもしれないという。1匹の蜂に刺されるのであれば命に別状はないが、死亡したペンギンたちは複数の蜂に刺されている。巣が脅かされると、ミツバチは刺傷アラームフェロモン(SAP)と呼ばれるものを放出し、そのフェロモンに引き寄せられてさらに攻撃的なミツバチが集まってくるため、今回のような悲しい出来事につながったとモンクス博士は考えている。
アフリカンペンギンはアフリカ南部の島や海岸に生息しており、国際自然保護連合(International Union for Conservation of Nature)において絶滅の恐れのある野生生物であるレッドリストに分類されている。1970年後半以降、アフリカンペンギンの生息数は約半分に減少し現在は41700羽ほどと言われているが、サイモンズタウンのボルダーズビーチにはそのうち約3000羽が生息しているそうだ。
画像は『SANParks – Table Mountain National Park 2021年9月18日付Facebook「African penguin deaths being investigated」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)