エンタがビタミン

writer : sekihara

【エンタがビタミン♪】<THE ALFEEインタビュー>無観客は「未来を見据えての踏みとどまり」 最多本数記録更新中、コンサートの達人が大切にしていることとは?

これまでに実施したコンサート本数は通算2777本。日本のグループ史上最多のコンサート本数記録を現在も更新中のTHE ALFEE(桜井賢・坂崎幸之助・高見沢俊彦)。観客を迎えてのコンサートをなかなか開催できない今、その心境やコンサートへの思いを通算70枚目となる最新シングル『The 2nd Life -第二の選択-』をリリースしたばかりのTHE ALFEEにテックインサイトが話を聞いた。

長年全国ツアーを中心に活動してきたTHE ALFEEだが、コロナ禍の影響を受けて2019年12月29日の大阪城ホールでのコンサートを最後に、有観客のコンサートは開催していない。2020年、2021年には無観客コンサートを配信してきたが、いよいよ今夏に神奈川県・横浜アリーナでの有観客コンサートを開催することを6月21日に発表。ところが7月9日にそのコンサートの中止が決定した。

■必ずそういう日が来ると信じて
―今年の夏のイベント(コンサート)は中止になり、残念でしたね。有観客での開催の決定にもさまざまな葛藤があったのではないですか?
高見沢:それはね、もうこれ以上無観客でやりたくないというのがあったからね、もう疲れちゃってさ。配信の音源も含めてかなり無観客でやりましたが、なんか乗り切れないんですよ、やってもやっても。だから夏のイベントってなったときに、無観客でやるのは考えにくかったんですよね、そのときは。でもやっぱり緊急事態宣言が発出されてしまったので、ここで無理にやることはできないなと。東京の方もそうですし、他県の移動も制限されそうな感じもしていましたし。
坂崎:ちょうど(感染者も)増えてきていたからね。
桜井:結局1都3県は(オリンピックも)無観客。そこでやるというのは、ちょっとね。
高見沢:僕らの場合はひっそりやるということはできないですからね。そのなかでやるのはリスクが大きいかなということで。逆にファンの方には“未来を見据えての踏みとどまり”と思っていただければ。「必ずそういう日が来ると信じてともに待ちましょう」ということですね。

コンサートではバリエーションに富んだギターでも魅了する高見沢俊彦

■横浜アリーナでの無観客コンサートへ
高見沢:ただそのセットで横浜アリーナで収録しますから。去年の夏のイベントは普通のホールでしたけど、今回は夏のイベントらしいスケールの大きいところで撮りますので。
坂崎:スタッフも大勢で。
―衣裳も有観客で用意していたものになりますか?
高見沢:もちろんその衣裳も準備してますからね。
坂崎:夏イベのまんま。

―毎年恒例の日本武道館での無観客コンサートが今年3月27日に配信されました。武道館のときは客席からの照明が美しかったのですが、今回客席を使った演出は予定していますか?
高見沢:それはまだ考えていませんね。
坂崎:あれはね、うちの照明のチーフが1年間ツアーができなくて「やってやるー!」みたいな(笑)
高見沢:うっぷんをあれで晴らした。
桜井:形状的にも武道館だからできた企画だと思いますけどね。
坂崎:すごく良かったですね。あれは逆にお客さんがいたらできない演出だから。
高見沢:ホントに綺麗でしたね。

昨年12月24日には毎年恒例の日本武道館から配信番組「Come on! ALFEE !! ~LIVE & チャット& 生トーク~」をリアルタイムで届けて、感激したファンが多かったようですね。(注:同配信番組は、撮り下ろし演奏、チャットでの交流、生トークを融合させたもの)
桜井:あの大きいところに(配信番組用のセットが)ポツンと。あれ全景で映さないと本当に(日本武道館で)やってるのか…って。
高見沢:分かんないよな、あれは。真ん中にちょこんとだからね。

■無観客コンサートを生配信しないワケ
―日本武道館のとても贅沢な使い方でしたね。ところで配信コンサートはなぜ生で配信されないのですか?

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