田村淳(ロンドンブーツ1号2号)の母親・久仁子さんは長年がんと向き合いながら闘病してきたが、昨年8月に72歳で亡くなった。田村によると、久仁子さんは病床にあって「コロナ禍だからお葬式に呼ぶのは限られた12人だけでいいよ」との趣旨を言い残したという。葬式の話でさえ「選抜メンバーにしたけぇね」とユーモアを忘れない久仁子さんの人柄をうかがわせるエピソードをTwitterで紹介した田村だが、嫁姑の関係を邪推する声があったのは残念そうだった。そんな田村淳はかつて番組のロケで実家に帰ったことがあり、息子のことをいつまでも子ども扱いして心配していた久仁子さんの言葉が思い出される。
田村淳が書き下ろしたノンフィクション『母ちゃんのフラフープ』(5月31日発売)は「延命治療はしないでいい」と宣言してがんと向き合うことを決めた久仁子さんの姿を見守り、別れまでを綴ったものだ。田村は7月19日にTwitterで久仁子さんとの会話を振り返っており、病院のベッドで「コロナやけぇお葬式は限られた人12人だけにしてよ!」「メンバーは私が選んだけぇ守ってね」と伝えたなかに、田村淳の妻や子どもたちの名前はなかったという。今となれば「母ちゃんは『選抜メンバーにしたけぇね』と笑いながら言ったけれど…本当はみんなに来て欲しかったやろね…」と久仁子さんの胸中を思うのだった。
フォロワーからは「死と折り合いをつけて発言されたであろうお母様は凄いとしか言いようがない。選抜メンバーのくだりだって家族を思っての発言。素敵なお母様だったのですね」と共感する声が多いものの、