すでに同州イーガン市で現実のものとなっている。数年前に同市のセントラルパークに捨てられた金魚は個体数が増えすぎて制御不能となり、水を濁らせて在来の植物にダメージを与えてしまったという。水質悪化の原因にもなるこの問題を解決するために、3年間の労力と多額の費用を費やしたそうだ。
同市の水資源専門家であるジェシー・ケーラーさん(Jessie Koehle)は「金魚をすべて捕まえようとして数千匹を捕獲しましたが、全部は無理でした。最終的に殺魚剤を使用して全ての魚を殺し、一から立て直すことになりました」と苦労を明かした。
ちなみにコメントにもあるように、金魚は水槽の大きさに合わせて成長するという俗説がある。魚介類についての情報を発信する雑誌『Tropical Fish Hobbyist Magazine』によると、金魚の大きさは水槽の大きさよりも水質が大きく影響するとして以下のように述べている。
「金魚は適切に世話をしていればその成長が止まることはなく、人間と違って死ぬまで成長し続けます。小さいサイズの個体は、水質の悪さと不適切なケアが原因で成長が妨げられています。」
「金魚鉢などの小さな水槽では、一般的に非常に水質が悪化しています。濾過がほとんど行われなかったり、水換えの頻度も少ないので金魚は水質の悪さに苦しんでいるのです。この結果として発育不全が起きますが、これは良いこととは言えません。むしろこれは体調不良の兆候であり、若くして奇形によって死んでしまう個体も多いのです。」
「金魚の中には非常に大きく成長する個体もいますので、購入する前にどのくらいのサイズになるのかを把握し、適切な世話をしてあげることが大切です。」
画像は『City of Burnsville, Minnesota – Municipal Government 2021年7月10日付Facebook「Please don’t release your pet goldfish into ponds and lakes.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)