蹄は伸びきり、耳にはたくさんの汚れが溜まっていた。カップケーキが捨てられていた民家の住人は飼い主ではなかったそうで、本来の飼い主は明らかになっていない。
同団体で動物たちへの医療ケアを担当するターシャ・クラブツリーさん(Tasha Crabtree)は「カップケーキが食べ過ぎで太ってしまったのかどうかは分かりませんが、もし犬用のケージに長期間入れられたままの状態であったのなら、運動不足だった可能性は高いですね」と、ここまで太ってしまった原因について推測している。
自分だけでは手に負えないと判断したターシャさんは、近くの動物病院「Lone Mountain Animal Hospital」に助けを求め、獣医のテイラー・パーカーさん(Taylor Parker)がカップケーキの治療を行った。
テイラーさんはカップケーキに鎮静剤を投与し、伸びきった足の爪を丁寧にカットした。その後、カップケーキには適切な量の食事が与えられ、順調に体重は減っているという。
同団体は現在、カップケーキの減量をサポートしてくれる飼い主を探している。Facebookにて「カップケーキは減量を続けていけば、楽しく歩き回ることができるでしょう。私たちは減量をサポートできますが、飼い主に捨てられたというカップケーキが経験したトラウマを完全に拭い去ることはできません。それでも私たちは、愛情を持ってできる限りのことをしていきたいと思っています」と綴り里親募集の旨を投稿すると、「酷すぎる。いったいどんなモンスターがこんな仕打ちをするの?」「カップケーキが可哀そうだ。こういうことする人は大嫌い」「心が痛む話だ」と飼い主への怒りの声があがった。
ちなみに近年“ティーカップピッグ”や“ミニブタ”、“マイクロブタ”と呼ばれる小さい種のブタを飼う人が増えているが、ターシャさんは「実際にはこれらのような種類のブタはいません。どんなブタも赤ちゃんの頃は小さいのです。20年以上生活をともにすることを考えていないのであれば、ペットとして飼うことはお勧めしません」と話している。
こうした小さいブタの人気にあやかった詐欺も横行しているようで、今年3月にはペットとして購入したマイクロブタが100キロ以上に成長して手に負えなくなるというニュースが届いていた。
画像は『The Animal Foundation 2021年6月24日付Facebook「On a hot day in June, a Good Samaritan walked outside his home and found a potbelly pig in a large wire dog kennel.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)