小型犬は日本と同様に海外でも人気が高く、ブリーダーたちはこぞってミニチュアサイズの犬種を生み出している。そしてより小さい犬種を求めて無理な交配を重ねたことにより、重度の障がいを持つ子犬が生まれた。子犬は生まれつき目を持たず、内臓癒着など多くの健康上の問題を抱えているという。この子犬を保護した動物保護団体は、金儲けのために“トイ(Toy:おもちゃ)”と呼ばれるほどの小さな犬種を無理やり繁殖させている悪質なブリーダーに対し「罰が下れ」と激しい怒りをあらわにしている。『Metro』などが伝えた。
米テネシー州ナッシュビルにあるミックス犬を中心に保護活動を行う団体「Big Fluffy Dog Rescue」は先月30日、Facebookで保護した犬の引き取り手を募集した。
一緒に投稿された画像には、ティーカップ・シュナウザーとウィートン・テリアのミックス犬である“ティーカップ(Teacup)”の姿が写っている。ティーカップは生後4週の頃、体重はわずか1ポンド(約450グラム)の状態でブリーダーによって同団体に運ばれてきた。
ウィートン・テリア特有のフワフワの体毛を持つ可愛らしいティーカップだが生まれつき目が無く、一緒に誕生した子犬たちに比べて体はとても小さい。運ばれてきた当時はミルクを飲もうとする反応が見られなかったため哺乳瓶で与えることもできず、困ったブリーダーが同団体に助けを求めたという。
現在ティーカップを預かって世話をしているニコル・バトラーさん(Nicole Butler、38)は「最初にティーカップを見た時は、あまりにも小さくて信じられないほどでした」とそのサイズに驚いたそうだ。
なぜティーカップはこんなに小さいのか、それは偶然ではなく理由があった。
同団体の投稿によると、ブリーダーは“トイ(Toy:おもちゃ)”と付くような小さな犬種を生み出すために、