皮膚がたるみ、しわしわの状態の犬を見たことがあるだろうか。“シャーペイ”と呼ばれる犬は、生まれつきこのような皮膚を持っているのが特徴だ。たるみ方にも個性があり、スペイン在住の女性が飼うシャーペイは通常よりもシワが多く、そのせいで目を開けることができずに感染症を患ってしまった。懸命に治療に励むと視力は回復し、元気になったその姿はSNSで多くの人を魅了している。『Metro』などが伝えた。
スペインのバレアレス諸島に属するメノルカ島在住のテレサ・モル・アーグェンバさん(Teresa Moll Arguimbau、22)は、生後6か月のシャーペイ“ハーヴィー(Harvey)”とその母犬“クロエ(Chloe)”を飼っている。
シャーペイは中国広東省原産の犬種の1つで世界的に見ても飼育頭数は少なく、かつて絶滅の危機に瀕したこともあるという。シャーペイの歴史は古く、紀元前200年頃には誕生していた古代犬の一種とも言われている。
個体数が少ない故に近親交配が行われた時期があったといい、その影響で遺伝的疾患が多いのも特徴だ。緑内障など目の疾患が多い他、皮膚のシワに皮脂や汚れが溜まって皮膚炎を起こす場合もある。
母犬のクロエはハーヴィーの他に“ドンナ(Donna)”と“ルイス(Louis)”も同時に出産し、合計3匹の子犬が誕生した。ドンナとルイスは新しい家族に引き取られて暮らしているそうだ。
「犬というよりブランケットみたいよね。でもこのシワがチャームポイントなの」と愛するハーヴィーのことを話すテレサさんは、