身体の関節が弯曲し、首が大きく後ろに反った状態で誕生した男性が45歳になった。男性が生まれた時、家族は医師に「24時間もたないだろう」と告げられたが、男性は周囲のサポートを受けて環境にうまく順応して暮らすようになったという。障がいに屈することなくチャレンジする男性を『truly』などが伝えている。
ブラジルのバイーア州モンテ・サントに暮らすクラウディオ・ヴィエラ・デ・オリヴェリアさん(Claudio Vieira de Oliveira、45)は、いくつかの関節が弯曲した状態で硬直し曲げることができない「先天性多発性関節拘縮症(AMC)」を患っている。
知能に影響はないものの、クラウディオさんは膝下が曲がっているため普通の人のようには歩けない。また肘の部分で曲がった腕は機能せず、衣服の着脱やトイレ、シャワーなどは一緒に暮らす77歳の母マリアさんや兄弟の助けが必要だ。そしてなによりも特異なのは首が180度後ろに曲がっていることで、クラウディオさんが見ている世界は逆さまなのだ。
「これまでの人生は決して楽ではなかった。でも自分で生き残る方法を見つけてきたんだ」と語るクラウディオさん。読み書きを学んだのは母マリアさんからだそうで、食事をする時は身体を横たえたまま口と舌を器用に動かす。また外出する時は膝から下に特別な装具をつけ、自分で歩くことを心掛けている。さらにコンピューターや携帯電話を使いこなし、舌を上手に動かしてスクロールする。
そんなクラウディオさんは2000年、悩める人をやる気にさせて導く「モチベーショナルスピーカー」としての活動を始め、自叙伝も執筆した。現在スピーカーとしての活動は一時中止しているが、クリスチャンの非営利団体でボランティアをしており、