2021年5月にアメリカのとある農場で、生後わずかの仔馬が殺処分の危機に瀕していた。豆粒ほどの小さな体を意味する“ピーボディー(Peabody)”と名付けられたこの雄の仔馬は、あまりにも小さすぎるため母乳を飲むことができず、母親から育児放棄をされてしまったのだ。そんなピーボディーだが優しい飼い主に救われ、今では室内犬ならぬ室内“馬”として犬と仲良く暮らしている。『Metro』などが伝えた。
ピーボディーは現在、生後7週になるが、6週の時点で体重は19ポンド(約8600グラム)と大きなスイカよりも軽かった。飼い主によると、生後この時期の仔馬の体重としては世界最小であるという。ピーボディーは生まれた時、重度の障害を抱えていた。頭が小さすぎるために顎の位置がずれており、歩くことができなかった。そのためピーボディーは他の馬のように屋外で生きていくことができず、安楽死の道しか残されていなかった。
サンディエゴ在住の仔馬の調教師フェイス・スミスさん(Faith Smith、55)はピーボディーの話を聞き、居ても立っても居られなかった。すぐに車を走らせてピーボディーのもとへと向かい、家族として迎え入れて室内で飼うことを決めた。スミス家に迎え入れられてからというもの、ピーボディーはたくさんの愛情を注がれ、徐々に元気になっていった。体が少しずつ大きくなるにつれて顎の位置が正常に戻り、歩くことができるようになったそうだ。
スミスさんによるとピーボディーは家に来た当初、