人々が男児を探している間にその入り口まで到達してしまった。
その時の様子が防犯カメラに映されていた。装置の入り口まで流れてきた男児は、四つん這いの状態で必死に外へ出ようともがいている。何とか装置の外まで出たその直後に装置のドアが閉じ、間一髪で這い出ることができた。その後、自力でベルトコンベアの脇に移動して降りる姿も捉えられていた。
その間、この事態にデルタ航空の職員が気付き、男児が装置の中まで入ってしまわないように動いていたが「それを止めることはできなかった」と後日コメントを発表している。
両親たちが男児を探し始めてから、警察が発見するまで4分ほどだったという。短い時間にも思えるが、両親らは生きた心地がしなかっただろう。幸いなことに男児にケガはなかった。
パットさんは「今後は同様の事故を防ぐため、手荷物システムの安全セキュリティについて再考する機会になるでしょう」とコメントしている。
なおこうした事故は今回が初めてのことではなく、2019年には別の空港で2歳の男児がカウンターの脇をすり抜けてベルトコンベアに乗ってしまい、約5分後に荷物が到着する部屋までベルトコンベアに乗り続けたというケースが発生していた。この男児は右腕を骨折するケガをしたと報じられている。
画像は『KSTP TV 2021年5月2日付「9-year-old takes ride on bag check conveyor belt at MSP Airport」(Photo: KSTP)』『MPR News 2021年5月2日付「Child safe after getting into Twin Cities airport baggage system」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)