フィリピンで今から10年前、幼い少女2人がバイクにはねられるのを身体を張って阻止し、ヒーロー犬として称えられた“カバン(Kabang)”が今月17日、亡くなっていたことが明らかになった。13歳だった。『The Straits Times』などが報じた。
フィリピン南部ミンダナオ島最西端のサンボアンガに住む獣医アントン・リムさん(Anton Lim)が飼っていたメスのミックス犬“カバン”が、17日に息を引き取った。
アントンさんは『INQUIRER.net』に17日、「悲しいお知らせですが、カバンが何の前兆もなくベッドで亡くなっているのを発見しました」と前置きし、次のように語った。
「亡くなったのは午後4時から7時の間でした。カバンと最後に遊んだのは午後4時頃で、その後夕食を控えていましたが、寝ている間に亡くなったのです。外見上は変わった様子もなく、病気でもありませんでした。」
アントンさんがカバンの飼い主となったのは2015年のことで、それまで世話をしていたルディ・ブンガルさん(Rudy Bunggal)が亡くなったことがきっかけだった。
カバンは今から10年前の2011年12月、交通量の多い道路を横断中だったルディさんの娘と姪っ子を救って一躍有名になった。
幼い2人に向かってスピードを上げて走ってきたバイクを見たカバンは、