米ノースダコタ州で今月20日早朝、住宅が全焼する火災が発生した。火災にいち早く気付いたのは生後10か月の飼い猫“セージ(Sage)”で、一家は火が勢いを増す直前に逃げ切ることができたものの、セージは混乱の中で犠牲になってしまった。『INFORUM』『Metro』が伝えた。
米ノースダコタ州クリスタルに住むキャシディ・ギャラウェイちゃん(Kassidee Gallaway)は20日午前6時頃、飼い猫“セージ”に顔を引っ搔かれて目を覚まし、家の中の様子がいつもと違うことに気付いた。
キャシディちゃんは「焦げたピザの匂いがしたの。部屋がものすごく熱くて、息をするのも苦しかったから部屋から出てみたら、家が燃えていたの。それで慌てて両親と弟を起こしにいったわ」と当時を振り返る。
キャシディちゃんの義父コーディ・セガーさん(Cody Saiger)によると、キャシディちゃんは家族3人を起こした後、一番先に玄関まで走って全員が揃うのを待ったという。そしてキャシディちゃんがドアを開けた瞬間、全ての窓が吹き飛び、家の中は一気に炎に包まれたそうだ。
コーディさんは「キャシディはドアを開けたら炎が燃え広がるということをきちんと覚えていて、私たちのことを待っていてくれました。逃げるのがもう少し遅かったら、きっと手遅れになっていたでしょうね。ただ火事を知らせてくれたセージは、キャシディから離れて犠牲になってしまったのです」と肩を落とした。
一方のキャシディちゃんは「正直、もう逃げきれないのではないかと考えていたの」と語っているが、