8月31日の早朝、米ノースカロライナ州の小さな町の一軒家に突然クマが侵入してきた。目の前に立ちはだかった熊に「襲われる!」と思った瞬間、家族を救ったのは小さなペット犬のピクルス(Pickles)だった。『WLOS』『abc11.com』などが伝えている。
ノースカロライナ州ブラックマウンテンに住むティファニー・メリルさんはその朝、いつものようにガラスの引き戸を開け、愛犬のピクルスを庭に放した。しばらくしてピクルスに家の中に入るように促して振り返ると、大きな熊が家の中に入り込んできた。
驚いたティファニーさんは、声の限りを尽くして「熊よ! 熊が家に入ったわ! 自分の部屋のドアを閉めて!」と家の中にいる子供たちに向かって叫んだ。パニックになりながらも“死”を意識したというティファニーさんは、その時のことを涙ながらにこう語った。
「熊を目の前にして、たった数秒が何時間にも感じました。『ああ、もう、熊に殺される』と思いました。」
「すると突然ピクルスが現れ、熊に向かって吠え出したのです。ピクルスは吠えながら熊を外におびき出し、その後は熊の犠牲になってしまいました。」
「できることなら熊の背中に飛びかかって、ピクルスを救いたいと思いました。でも私にはどうすることもできませんでした。ピクルスは私たち家族を救ってくれたのです。」
ピクルスの突然の死は、