ロシアのある村で、生後1歳にも満たない頃に顔に大火傷を負った女性。彼女は顔の火傷のせいで周りから心無い言葉を浴びせられ、自殺まで考えたという。現在女性には夫と娘がいて慎ましくも幸せな生活を送っており、近い将来には顔の手術を受けることができるようだ。『The Sun』『Daily Star』などが伝えている。
ロシアのニュースメディア『Lenta.ru』が今月3日、顔に大火傷を負ったアーニャ・ボルディレワさん(Anya Boldyreva、30)について報じたところ、多くの関心が集まり国外のメディアも注目することとなった。
現在はロシアのヴォロネジ州にある小さな村で暮らすアーニャさんは、生後7か月の時に自宅が火事に見舞われ、顔に大火傷を負ってしまった。
アーニャさんの家庭は食事をとることもままならないほど貧困だったことに加え、母親がアルコール依存症だったことから、7歳を迎えた頃に児童施設で暮らすことになった。飢えに苦しむことはなくなったアーニャさんだが、同じ施設の子供たちや学校のクラスメイトからは「怪物」「顔無し女」などと心無い言葉を浴びせられる毎日が続いたという。
児童施設に入所してから数年後、アーニャさんのもとに祖父母が迎えにやってきた。祖父母と一緒に暮らし始めたアーニャさんだったが経済的に苦しかったため、祖母は仕方なく彼女を現金と引き換えに大衆の見世物にしたそうだ。アーニャさんは次のように振り返っている。
「祖母と私は一緒によく街へ出かけました。私の火傷を負った顔を人々に見せることで現金を得ていました。これが当時の私たちの唯一のお金を稼ぐ方法だったのです。」
アーニャさんは「子供の頃は自分の顔のどこが問題なのか分からなかった」と明かしているが、