今年5月に焚き火によって顔に重度の火傷を負ったオーストラリアの女性が、見知らぬ人に“ゾンビ”と言われながらも前向きに生きる姿が報じられた。しかし女性は、夫に「自分の元から離れるように」と弱気な発言をしていたことを最近になって明かした。『The Sun』『7NEWS.com.au』などが伝えている。
豪ビクトリア州ホッツプール在住のヘイリー・テナントさん(Halie Tennant、29)と夫マシューさん(Mathew)夫婦は今年初めに結婚し、幸せな新婚生活を送っていた。ほどなくしてヘイリーさんは妊娠したのだが、残念なことに流産してしまった。
ヘイリーさんはその悲しみを忘れるために女友達のケンジーさん(Kenzie)と2人で今年5月30日、一泊のキャンプに出かけた。女性同士の気のおけない会話はヘイリーさんの傷ついた心を徐々にほぐしていったようで、焚き火のそばで折りたたみ椅子に座ったまま眠ってしまった。
しかしヘイリーさんが目覚めた場所は病院の集中治療室で、重度の火傷を負い顔全体から胸にかけて包帯が巻かれていた。ヘイリーさんは折りたたみ椅子で眠っていた際に、焚き火に落ちて顔面を火傷してしまったのだった。
一緒にいたケンジーさんはヘイリーさんを焚き火から救い出し、すぐさま彼女の顔を氷で冷やすと、2キロほど離れたヘイリーさんの自宅まで車で連れて行った。ケンジーさんは寝ていたマシューさんを起こして救急車を呼び、ヘイリーさんはメルボルンのアルフレッド病院へ搬送され、集中治療室で8日間も薬による昏睡状態に置かれた。
昏睡状態から目覚めたヘイリーさんは焚き火に落ちた時のことをほとんど覚えておらず、