米ラッパーのリル・ナズ・X(21)が、ナイキのスニーカーのソール部分に人間の血液を入れた「悪魔の靴」を666足限定で販売した。発表当初はSNSで「気持ち悪い」といった批判が噴出したものの、靴は販売開始後わずか1分以内に完売したという。この件についてナイキは声明でラッパーや靴との関連を完全に否定、さらに靴の販売会社を告訴した。
ストリートファッションブランド「SAINT」の公式ツイッターが現地時間26日、リル・ナズ・XとニューヨークのMSCHF社がコラボしたスニーカー「サタン・シューズ(悪魔の靴)」の写真と詳細を公開した。
同アイテムはナイキのエアマックス97のソール部分に、60ccの赤いインクと1滴の人間の血液が入ったものだ。紐部分には魔術やオカルトのシンボルでもあるペンタグラム(五芒星)のペンダントが付いている。
この「悪魔の靴」は666足の限定販売で、1足ずつに番号が記されている。価格は1点1,018ドル(約112,000円)だが、この数字は聖書の一説である「わたしはサタンが電光のように天から落ちるのを見た」というルカの福音書10:18にちなんだものだ。そして現地時間29日に販売開始したが、1分足らずで完売したそうだ。
MSCHFの広報担当者によると、スニーカーに入れた血液は同社チームのメンバーから提供されたもので「我々は芸術のために犠牲になることを喜んでいる」と述べた。さらに『CNN』の取材に対し、ナイキ社はこの件に一切関わっていないと説明している。
人間の血液を入れたスニーカーの販売にあたって、