SNSでは激しい批判が飛び交っていた。
「これって本当なの、それともジョークなの?」
「靴のために血液を無駄使いしたのか。本当に血液が必要な人々のために使えば、生命を救うことができたのに。」
「全くもって気持ちが悪い。なんの理由もなく悪魔を崇拝する人々に祈りを捧げるよ。今の世の中、このような道を歩む人々が増えているのは悲しいことだ。」
こういった批判を受けてリル・ナズ・Xは現地時間28日、自身のYouTubeチャンネルで「リル・ナズが悪魔の靴について謝る」と題した偽の謝罪動画を公開した。冒頭でリルが「僕はただ、名乗り出て言いたいだけなんだ」と言うと、画面が彼の新曲『Montero(Call Me By Your Name)』のMVに切り替わり、リル・ナズ・Xが悪魔のキャラクターと踊っているシーンが流れるだけの内容だ。同MVは、悪魔をテーマにしているとしてこちらも批判を浴びている。
この件についてナイキ社は、声明で「我々は、リル・ナズ・XやMSCHFとは関係ありません。ナイキはこのような靴の設計や販売はしておらず、当社がこれらを推奨することもありません」と発表した。後日ナイキはMSCHFを告訴しており、同社がナイキの有名なロゴマーク「スウィッシュ」の使用を阻止するよう裁判所に求めている。
画像は『Lil Nas X 2021年3月28日付Instagram、2021年3月26日付Instagram「“MONTERO” THE ALBUM DROPS THIS SUMMER!」』『SAINT 2021年3月26日付Twitter「MSCHF x Lil Nas X “Satan Shoes”」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)