医師に「余命10年」と言われた結合双生児が13歳を迎え、『Born Different』のインタビューに応じた。双子は頭部が結合している以外はごく普通の13歳で、いつかは分離手術を受けたいという。

フィリピン北部ルソン島パンディに住むジョイさん（Joy）とジョイス・マグシノさん（Joyce Magsino）は今から13年前、頭部がつながっている頭蓋結合双生児として誕生した。当時医師は「リスクが高い」と分離手術を見送り、「余命は10年だろう」と過酷な宣告をした。

ジョイさんとジョイスさんは正面を向いたままの状態でおでこ、鼻、口の一部が結合しており、片目だけで物を見る。また首から下の身体は問題ないものの、一方が前進すれば、もう一方は後進しなければならないなど常に息を合わせる必要があり、行動もおのずと制限される。

母ジョーマリーさん（Jhomarie）は「2人は余命より3年も長く生きているのだから嬉しく思っているわ。幼い頃は本当に手がかかったけど、最近は随分と楽になった。ただ将来を見据え、2人は分離をするのが一番と思っているの」と語り、約820万円（75000ドル）の手術代を稼ぐため、祖国であるフィリピンを離れて仕事をしていることを明かした。

なお13歳になったジョイさんとジョイスさんは、食事やシャワーなど一通りのことは自分たちでこなし、数か月前には「マグシノの双子」としてTikTokやYouTubeデビューも果たしている。動画ではダンスや料理、メイクなど2人が大好きなことを楽しそうに披露しており、