2年後に使用することをピタリと止めてしまったという。
ティナさんはその理由について、こう語っている。
「義鼻を付けた自分の見た目も嫌いだったし、肌がかぶれるし、何よりも息ができなかったの。身体が呼吸できないわけではなく、“心”が呼吸できなかったの。」
「そしてある日、義鼻を付けるのを止めたの。だって義鼻なんて所詮、他の人のために付けているわけでしょう。人には『あなたは鼻があったほうが可愛いと思うよ』って言われるけど、『私は今のままでも可愛いわ!』って言い返すの。勝手に美しさの基準を作るなんてナンセンスでしょう。」
「よく『義鼻なしでいられるなんて、なんて勇敢なの。インスパイアされるわ』というコメントを聞くわ。でも私は社会が作った美しさの定義にチャレンジしたいの。私たちは生まれた瞬間から『これは許容できる美しさ』とか『この目は魅力的だ』とか、決められた美しさの箱に収められてしまっているでしょう。私はそんな箱を粉々にして壊してしまいたいの。そして『自分は美しくない』と感じる人々がいないようになって欲しいわ。」
ちなみにティナさんの娘のクリスティーナさんは「なによりも母が生きていることを感謝している」と明かしており、息子のシェルドン君は「ママを誇りに思ってるよ。だって大変なことを乗り越えてきたから。他の人が嫌なことを言っても、聞かないことだね」と述べている。またティナさんの動画を見た人からは「『生きていることより美しいことはない』という言葉に感動した」「なんて強い人なんだろう」「あなたは人とは違うだけ。なんて美しい人なんだろう」「前向きさに惹かれる」「パワフルなメッセージに心打たれた」といったコメントがあがっている。
画像は『Born Different 2021年2月7日付Facebook「I Lost My Nose To Cancer | SHAKE MY BEAUTY」』『Tina Hyatt Earls 2019年5月27日付Facebook、2019年5月4日付Facebook』『Shake My Beauty 2021年2月8日付Instagram「CANCER took Tina’s nose but not her fighting spirit.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)