超強力接着剤「ゴリラ・グルー・スプレー(Gorilla Glue spray)」を頭に使用し、髪が1か月以上も固まったままだった米ルイジアナ州在住のテシカ・ブラウンさん(Tessica Brown)が、ついに元の髪を取り戻したようだ。一躍時の人となったテシカさんのこれまでの軌跡を、『TMZ』『New York Post』などが伝えた。
ヘアスプレーの代わりに超強力接着剤「ゴリラ・グルー・スプレー」を使ったことで、「ゴリラ・グルー・ガール(Gorilla glue girl)」という不名誉なあだ名がついてしまったテシカ・ブラウンさん。SNSで「15回も洗髪しているに、髪がびくともしないのよ! 助けて!」と訴え、緊急治療室にまで足を運んでいたテシカさんが今月10日、ルイジアナ州からカリフォルニア州に飛び、ビバリーヒルズの「MiKO Plastic Surgery」で髪をほぐす施術を受けた。
形成外科医マイケル・オベン氏(Dr. Michael Obeng)によって行われた施術では、テシカさんに軽く麻酔がかけられ、カチカチに固まった髪をほぐすのに約4時間が費やされた。
オベン医師は通常であれば約131万円(12500ドル)の治療を無償で行うことを申し出ており、「接着剤を髪につけるなんて最初は冗談だと思ったけど、本当の話だと聞いて驚いたんだ。スタッフが『ゴリラ・グルーを除去できる?』と聞いてきたから、『もちろんだよ』と答えたんだ」と語り、こう続けた。
「施術前にはまず、ゴリラ・グルーの成分を調べた。ゴリラ・グルー社にも電話してね。髪をほぐすには、主成分であるポリウレタンをいかに分解するかが鍵だった。最終的には医療用の粘着剥離剤、アロエベラ、オリーブオイル、そしてアセトンを少しだけ混ぜて、実際に人毛が使われたマネキンの頭で試してみたんだ。」
「彼女は精神的、肉体的にもかなりのストレスを感じていてね。手術前には薬でリラックスしてもらう必要があった。施術は上手くいったけど、彼女の頭皮にあまり傷が残らなかったことはラッキーだったと思う。強力接着剤を髪につけるなんて、本当に危険なことだよ。」
なお施術の様子はカメラで収められており、