俳優・堺雅人が主演を務めたドラマ『半沢直樹』（TBS系）が27日に最終回を迎え、世帯平均視聴率が32.7％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）と有終の美を飾った。最終回まで見所満載だったが、“銀翼のイカロス”編で半沢の最大の敵となった箕部啓治幹事長（柄本明）が見せた“高速土下座”が視聴者の目を釘付けにしたようだ。ツイッター上では「高速土下座謝罪して、全速力で逃げる柄本さん最高」と大きな反響を呼んでいる。

箕部幹事長（柄本明）の土下座シーンはこれまでも何度かあったが、それは謝罪のためではなく交渉相手に自分の要求を飲ませるためのパフォーマンスだった。たとえば自分の駒として操りたい白井亜希子議員（江口のりこ）を内閣改造の目玉として国土交通大臣に推薦するも、首相は当初難色を示していた。そこで箕部幹事長は首相と二人きりで会い「ここはどうかこのわたしの顔に免じて」と土下座。この姿を見て、首相は白井議員の国土交通大臣への起用を決めたのだ。この時頭を下げている箕部幹事長は、全くの無表情だった。

だが今回は大勢のマスコミを招き、生中継されている会見で半沢直樹（堺雅人）や白井大臣から強く要求されての謝罪である。巨額不正融資の証拠を突きつけ、「政治家としての使命を忘れ、国民から目を逸らし、自分の利益だけを見つけてきた」「この国で生きる全ての人に、心の底から詫びてください！」と謝ってください」と叫ぶ半沢、