アメリカ中西部ウィスコンシン州で8月23日、黒人男性のジェイコブ・ブレークさんが白人警官に背後から7発銃撃された事件を巡り、全米で警察に対する抗議活動が続いている。そうした状況にあって“The King of Pop”ことマイケル・ジャクソンのYouTube公式チャンネルに、1995年に発表された楽曲のミュージックビデオが公開されて大きな反響を呼んでいる。
5月25日にミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官によって膝で首を押さえつけられて死亡する事件が発生。人種差別に対する抗議活動が「Black Lives Matter」のスローガンとともに全米のみならず世界的に広がった。そんななかで起きたジェイコブ・ブレークさんが銃撃された事件を受けて、米国では抗議デモが行われた。
テニスの大坂なおみ選手がSNSに「私はアスリートである前に一人の黒人の女性です。私のテニスを見てもらうよりも、今は注目しなければいけない大切な問題があります」と投稿して、ニューヨークで行われていたツアー大会「ウエスタン・アンド・サザン・オープン」で27日の準決勝を棄権する意思を表明。その後、大会側が「人種差別や社会的な不公平に抗議するため」27日に予定していた全試合を中止したところ、大坂選手は「抗議する意思を伝えることができる」と考えて準決勝に出場した。準決勝の試合場に現れた大坂選手が着ていたのは「Black Lives Matter」と書かれたTシャツだった。
他にもNBA(米プロバスケットボール)と選手会が予定していた試合を延期したり、メジャーリーグやメジャーリーグサッカーも予定試合を中止して人種差別に抗議する意思を表した。
そのタイミングで8月29日にYouTube「Michael Jackson」チャンネルに公開された動画『Michael Jackson – They Don’t Care About Us(2020)』は、