米時間12日、ニューヨークで行われた全米オープン女子シングルス決勝で大坂なおみ選手が見事優勝を果たした。試合ごとに“Black Lives Matter(BLM)”をサポートするマスクを着用し、無言ながらも力強いメッセージを届けてきた大坂選手には、世界中から称賛の声が寄せられている。
米時間12日、ニューヨークの「アーサー・アッシュ・スタジアム」にて全米オープン女子シングルス決勝が行われた。新型コロナウイルスの影響により会場はほぼ空席だったが、この日は恋人で米出身のラッパー、コーデー(YBNコーデーから改名)が見守るなか、大坂なおみ選手はベラルーシのヴィクトリア・アザレンカ選手を相手に逆転勝ちを決め、自身2度目となる全米オープン制覇を達成した。
大坂選手は全米オープン開幕初日、黒地に白い文字で「BREONNA TAYLOR」とロゴが入ったマスクを着用しメディアの注目を集めたが、のちのインタビューで“Black Lives Matter”(BLM)サポートの一環であること、そして警察の暴力と人種差別によって不当な死に至らしめられた犠牲者の名前が入ったマスクをあと6つ用意していることを明かしていた。
「(犠牲者の名前を挙げるとき)7つのマスクをもってしても足りないという事実は、本当に嘆かわしいことです。私は決勝まで勝ち進んで、用意したすべてのマスクを皆さんに見てもらいたい。」
と1つ1つのマスクに込めた思いを吐露していた大坂選手。その後、12日の決勝戦まで勝ち進み、用意した7枚のマスクをすべて着用する機会を自ら勝ち取った。
「BREONNA TAYLOR」のマスクを皮切りに、