2011年に欧州の宝くじ「ユーロミリオンズ(EuroMillions)」に当選し、1億6100万ポンド(現在の為替相場で約216億6600万円)を手にしたスコットランドのコリン・ウィアさん(Colin Weir)が昨年12月27日、71歳で亡くなった。長年健康問題で苦しんでおり、死因は急性腎障害による敗血症だった。英メディア『Mirror』『Daily Star』などによると、コリンさんは当選後の8年間で約4000万ポンド(約53億8千万円)を不動産や株への投資、地域への支援活動などに費やしたそうで、1週間に換算すると10万ポンド(約1300万円)を使ったことになるという。
スコットランド、グラスゴー郊外のラーグスに暮らしていたコリン・ウィアさんと妻のクリスティーンさん(Christine)が宝くじ「ユーロミリオンズ」に当選したのは2011年のことだった。コリンさんは当時64歳ですでにテレビカメラマンの仕事を退職しており、55歳だったクリスティーンさんも3年前に看護師の仕事を辞めていた。当選金額1億6100万ポンド(216億6600万円)は当時の欧州での史上最高額で、夫妻は『Sunday Times』の英国長者番付に名を連ねた。
『News Colony』によると、夫妻は当選が決まると暮らしていた22万ポンド(約3000万円)の家を隣の3世代で暮らす若い女性に無償譲渡し、85万ポンド(約1億1400万円)の家に移り住んだ。また娘カーリーさん(Carly、32)と息子ジェイミーさん(Jamie、30)には家や車、コリンさんのきょうだい5人には土地を、友人5人には23万ポンド(約3100万円)の家をそれぞれに購入した。
高額当選者になると良くも悪くも人生が変わると言われ、ドラッグや酒、パーティ三昧の生活で身を滅ぼすケースもあるが、夫妻は昨年夏に38年間の結婚生活にピリオドを打ち、コリンさんは逝去するまでの8年間で約53億8千万円、1週間に換算すると約1300万円を使い切ったという。
ただコリンさんが大切にしたのは「意義ある投資や支援」で、不動産や株への投資、地元サッカーチームやスポーツセンター、老人ホームなどに多額の資金援助、慈善団体の設立やサポートなども行った。またがんで脚を失ったイギリスの13歳少年に義肢を送ったり、