このほどスペインで、17世紀の聖母マリアの名画が絵画を修復した者によって別人のような顔に変えられてしまった。修復を依頼したアートコレクターは彼らを「ヘタクソ」と呼び、怒りをあらわにしている。『Mirror』『New York Post』などが伝えた。
スペインに本拠地を置くメディア『Europa Press』が今月19日、17世紀の歴史を代表する画家の名画が修復作業者によって台無しにされたことを報じており、その仕上がりの酷さに各メディアが注目したようだ。
絵画はバルトロメ・エステバン・ムリーリョ(1617年-1682年)の作品で、聖母マリアが描かれた「無原罪の御宿り -エル・エスコリアル-」の複製画だった。バレンシアに住む匿名を希望しているアートコレクターはこの絵画の修復を業者に依頼したところ、聖母マリアの顔がまるで別人のようになってしまったという。
ふっくらとした頰に穏やかな表情をしていた聖母マリアの顔が修復業者から戻ってきた時には、輪郭はぼやけて不満を抱えた表情をしたオリジナルとは似ても似つかない聖母マリアになっていた。驚いたアートコレクターは修復のやり直しを命じた。
ところが2度目に戻ってきた時には前回よりさらに酷い仕上がりで、つり上がった目がまるで相手を睨んでいるようにも見えた。アートコレクターはこの修復作業に1200ユーロ(約14万5000円)を支払っているが、