このほどイギリスで、名所旧跡として知られる丘の斜面に描かれた地上絵「サーン・アバス」の巨人の顔にウイルス感染から身を守るかのようにマスクが描き足されていたことが話題となっている。『Metro』『BBC News』などが伝えた。
イングランド南西部に位置するドーセット州サーン・アバスにある丘に、パワースポットとして知られる巨大な地上絵がある。「サーン・アバスの巨人」と呼ばれる裸の男性を模した地上絵は、石灰岩の丘陵を草と土壌を削った幅約30センチの溝で描かれており、そのサイズは長さ55メートル、幅51メートルにも及ぶ。
誰がどのような目的で描いたのか定かではないが、18世紀以降に描かれたものではないかという。丘の斜面に描かれているとあって上空からはもちろんのこと、対岸の丘からもその姿を十分楽しむことができる。
ところが今月25日の朝、この地域の村に住むケヴィン・ナイトさん(Kevin Knight、43)がサーン・アバスの巨人のおちょぼ口にマスクが描き足されていることに気づいた。ケヴィンさんはSNSに写真を投稿し、「サーン・アバスの巨人がソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の保持)をする姿を見るのは素晴らしいね。彼はマスクを付けて村のみんなの意識を高めてくれているよ」と綴った。
このサーン・アバスの巨人は100年前に自然環境や歴史環境を保護するための団体「ナショナル・トラスト」の管理下に置かれており、