各地で抗議デモや暴動が起こっているアメリカの“醜い”現状を何ともタイムリーに表現している。
さらにプリンスのInstagramには、2015年にリリースした楽曲『Baltimore』のミュージックビデオのワンシーンも公開されている。同曲は2015年4月にメリーランド州ボルチモアで黒人男性フレディー・グレイさんが警察に拘束されたのち死亡した事件をもとに、プリンスが平和と正義を求めて作った楽曲だ。
ミュージックビデオには、グレイさんの死後にボルチモアで起こった抗議デモや暴動風景が収められており、最後は
「(アメリカの)制度は破綻してしまっている。これを修復するのは若い世代の人達だ。」
とプリンスによるメッセージが映し出される。暴動の翌月に平和を願うコンサート「Rally 4 Peace」を開催し、人種差別撤廃を求めて活動を続ける人々にエールを送っていたプリンスの姿は記憶に新しい。
天才エンターテイナーの死から4年―愛する故郷ミネアポリスで起こった悲劇やアメリカに根強く残る人種差別の現実をプリンスは天国で嘆き悲しんでいるに違いないが、同時に互いへの“愛”や“寛容さ”、そして“平和”や“正義”を懸命に願い続けていることだろう。
画像は『Prince 2020年2月13日付Instagram「In 2013, Prince was photographed by Inez & Vinoodh for the cover of @vmagazine.」、2020年6月6日付Instagram「Prince dedicated his life to speaking out against injustice, advocating for black excellence, and spreading the message of “Love 4 One Another.”」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)