米時間4日、地元シカゴの公立校に通う学生らとともに抗議デモに参加した、人気ラッパーのカニエ・ウェスト。彼はチャリティー団体に200万ドル(約2億2000万円)を寄付したほか、先月亡くなったジョージ・フロイドさんの娘ジアナちゃん(6)の大学進学費用も支援すると約束し、注目を集めている。
ジョージア州ブランズウィックのアーマウド・アーベリーさんは今年2月、「付近で発生した強盗事件の容疑者に似ていた」「逃走中だと思った」との理由で元警察官の白人親子に猟銃で射殺された。ケンタッキー州ルイヴィルのブレオナ・テイラーさんは3月、捜査中だった容疑者はすでに拘束されていたにもかかわらず就寝中だったアパートに突入され、白人警官によって射殺された。5月には米ミネソタ州ミネアポリスで、ジョージ・フロイドさんが白人警察官におよそ9分間も首を押さえつけられ死亡した事件は、記憶に新しい。
このように警察組織の中に根強く蔓延り、暗黙のうちに見逃されてきた人種差別行為により、アフリカ系アメリカ人が次々と命を落としている事実を受け、現在全米各地で“Black Lives Matter”をスローガンに掲げた抗議デモがさかんに行われている。フロリダ州マイアミではショーン・メンデス&カミラ・カベロが、カリフォルニア州ではアリアナ・グランデやホールジーが、ジョージ・フロイドさんが殺害されたミネソタ州ミネアポリスではマライア・キャリーの元夫ニック・キャノンがそれぞれ抗議デモに参加した。
そんななかカリスマラッパーのカニエ・ウェストも米時間4日、故郷シカゴで行われた抗議デモに参加したことが報じられた。“Justice for George Floyd/CPD out of CPS”とのスローガンを掲げて行われたこのデモは、