出産前に家族や友人と過ごすベビーシャワーは、妊婦にとって楽しみの一つだろう。しかし南アフリカでは現在、外出やパーティが許可されておらず、人々が集まってお祝いすることができない。そこで妊婦の義理の母が驚きのベビーシャワーを企画して祝福したという。そのほほえましい光景を『News24』などが伝えている。
南アフリカのケープタウンで教師をしているサシャ・ブラッドリーさんは、第1子を妊娠していた。すでに臨月に入って出産準備が進んでいたものの気持ちが晴れないままだった。ロックダウン(都市封鎖)によりウイルス警戒レベル4の南アフリカでは、家族や友人同士で集まることができず、残念ながらサシャさんのベビーシャワーもできなかった。またサシャさんの母と義母は、日に日に大きくなっていくサシャさんのお腹を見たりするなど出産までの道のりを共に過ごすことができず、気持ちの整理がつかないようだった。
そんななか義母は「出産までの時間をみんなが暗い気持ちで過ごすことは避けたい」と、サシャさんのためにサプライズでベビーシャワーを行うことにした。警戒レベル4では、朝6時~9時の間で半径5キロ以内の移動が許されている。その時間を利用して、5キロ圏内に住む彼女の友人らに来てもらうのだ。もちろん集まってゆっくり過ごす時間はないし、ハグもできない。そこで“ドライブスルー方式”を取ることとした。
ちょうど母の日だった5月10日の朝、