喘息の酷い発作に襲われた母親が、4歳の娘の緊急コールによって命を救われた。母親は『Mirror』『Metro』などのインタビューに「娘がいなかったら私の命はなかったでしょう」と語り、4歳の娘の落ち着いた対応を称えている。
英ハンプシャー州サウサンプトンに住むケイティ・ハンフリーズさん(Katie Humphires、32)はその日、4歳の娘フェイちゃん(Faye)と自宅で遊んでいて胸が苦しくなり、喘息の発作に襲われた。すぐに吸入器を使用したケイティさんだが症状はかなり深刻で、呼吸ができないばかりか手足の感覚が麻痺していくのを感じた。
ケイティさんはフェイちゃんに「マミー(ママ)は助けが必要よ」と伝え、緊急コールをかけるようにお願いした。フェイちゃんは母親がもがき苦しむのを目の当たりにして、かなり動揺したに違いない。それでも「999番」に電話すると、指令室のスタッフにこう告げた。
「マミーは呼吸ができないの。」
電話を受けたスタッフはその後、フェイちゃんに「マミーはいくつ?」と尋ねたが返事はなく「じゃあ、マミーの名前は?」と質問すると「マミー・ハンフリーズ(Mummy Humphries)」との答えが返って来たそうだ。
ケイティさんは当時のことをこう振り返っている。
「あの日、パートナーは不在で私はフェイと2人で遊んでいましたが、胸の痛みを感じたので『ちょっと横になるわね』とフェイに話をしたのです。そして胸が締め付けられるような苦しさに襲われて呼吸が困難になり、手足が痺れて動くことさえできなくなったのです。」