新型コロナウイルスが世界で猛威を振るっているが、日本でも感染拡大防止のため外出を控えたり、3密(密閉、密集、密接)を避けるように呼びかけられている。そんななかテレビのニュース番組や情報番組でも出演者の位置を離す対策をとる番組が増えてきた。それでもまだ番組制作にはさまざまな問題があるようだ。
新型コロナウイルス感染予防の観点から、NHKが4月1日以降に予定していた大河ドラマ『麒麟がくる』と連続テレビ小説『エール』の収録を当面見合わせることを発表した。出演者とスタッフの数が多く演出上、安全対策にも一定の限界があるためだという。さらにTBSは『オールスター感謝祭2020春』と、4月スタートの連続ドラマ『半沢直樹』『私の家政夫ナギサさん』『MIU404』の放送延期を4月1日に発表した。
4月1日生放送のフジテレビ系情報番組『バイキング』で新型コロナウイルスに罹患した芸能人がとりあげられると、MCの坂上忍が「僕らほとんどロケなくなってるじゃないですか。スタジオでもこうやって距離をとるところから始めて…という状態で、ドラマはもうそれこそ病院ものなんて(撮影に)貸してもくれないし、下手したら無理に撮るよりも再放送対応になってくるんじゃないですか?」と疑問を投げかけると、ゲストの峰竜太は「あとはオールスタジオってことにしないと、無理でしょ、外は」と応じた。水曜MCのおぎやはぎ・矢作兼が「シーンによっては密着しないといけないから」と心配すると、坂上は「このご時世でラブシーンは無理でしょ、どう考えても」と断言。矢作も「そうすると演出でも難しいから撮れないですよね」と続け、坂上は「今月とか来月ぐらいになってテレビ界もちょっと動いてくるような気がするんですけど…」と予想した。
感染予防の点から疑問を抱いている出演者がSNSで発信するケースもあり、