フランスのマクロン大統領は13日夜、国民向けのテレビ演説で新型コロナウイルス感染拡大を受けて実施している外出制限を5月11日まで延長すると発表した。パリ在住の作家・辻仁成氏はロックダウン(都市封鎖)から3週間が過ぎ、精神的にかなりのストレスを感じていることを情報番組のインタビューで明かした。
フランスでは3月17日から政府による厳しい外出制限が行われている。外出時には署名と出発時刻を記入した特例外出証明書を所持しなければならず、違反を繰り返した場合は最大3700ユーロ(約44万円)の罰金および軽犯罪として禁錮刑などを科されるのだ。当初は3月31日までの予定だったが、4月15日まで延長。そしてさらに再延長となった。一方、全土で続いている休校の措置については保育園および小中高校を5月11日から段階的に再開するとしている。
パリではほぼ毎日個人宛に先生からのメールや、学校のインターネットサイトの中に作られた自分のページに課題が送られ、皆が一緒に受けられるオンライン授業もあると伝えられている。ほとんどの小中高校が実施しており、課題は基本的に全教科から出されているという。
情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では度々、パリの現況を辻仁成氏に聞いているが、15日の放送によると16歳の一人息子は朝8時から夕方まで自室にこもり勉強しているそうだ。そのICT環境に日本との大きな差を感じてしまうが、それでも辻氏は長男が再来年に大学受験を控えていることから心配は尽きない。「この子の未来はどこにあるのか」「親として他にできることはないのか」と毎日勉強を頑張っている我が子を見ながら焦燥感に駆られ、