二分脊椎症を患うイギリスの少年(6)が、NHS(無料国民保健サービス)への寄付金を集めるため、自宅前の歩道を毎日10メートル歩行する活動を始めた。少年は、先ごろ自宅庭を100周歩いて寄付金を集めた99歳の退役軍人トム・ムーアさんの活動からインスパイアされたという。『Metro』『Daily Mail Online』などが伝えている。
英ブリストルに住む6歳のフランク・ミルズ君は、母胎内で背骨が正常に発達しないことなどが原因で発症する二分脊椎症を患っている。妊娠25週弱という早産で誕生したため、誕生後の5か月近くを病院で過ごした。1年半前にようやく歩き始めたが、歩行器が必要で短距離を歩くのにも苦労するほどだ。
そんなフランク君が自宅前を10メートル歩いて医療従事者への寄付金を集めようと決意したのは、99歳のトム・ムーアさんの活動を見たことがきっかけだ。トムさんの年齢に合わせた99ポンド(約1万3千円)を集めることを目的に、10メートルの歩行を行った。
ところがフランク君の活動がFacebookに投稿されるやいなや大きな話題となり、寄付金は日ごとに増加した。もっと歩きたいと望んだフランク君は、毎日10メートルずつ歩行することを決意したのだ。
フランク君の母親ジャネットさんは、テレビでトム・ムーアさんの活動を見て触発されたフランク君の当時の様子をこう語っている。
「フランクが『僕もやりたい!』って言ったの。私たちは、魔法的な瞬間をしっかりと掴んだわ。フランクのために、すぐ歩行器を表に出してあげたの。」
「家の前の歩道に10メートルの間隔を空けて、スタートとゴール地点にチョークで線を引いて、2メートル毎に『あなたならできる!』って書いたの。」
フランク君の熱意に心を打たれたジャネットさんは、