アメリカでは日本時間4月5日午後7時過ぎの時点で新型コロナウイルスの感染者数が31万2千人を超えており、感染が急速に拡大している。医療従事者の負担も日に日に増しており、極限状態での勤務が続いている。そんななか緊急救命室という過酷な現場で働く看護師が、ある1枚の写真をSNSに投稿して話題になっている。その写真に写っていたのは、緊急救命室に運ばれ入院となった妻の回復を祈り、退院の日を心待ちにしていた高齢男性の姿だった。『InspireMore.com』などが伝えている。
ニュージャージー州モリス郡モリスタウンにある「モリスタウン・メディカル・センター」の緊急救命室で働くアリソン・スヴェンセンさん(Allison Swendsen)は3月25日、トリアージ(患者の重症度によって治療の順番を決めること)の最中に窓ガラスを叩く音に気付いて手を止めた。
外に目をやると、高齢の男性が段ボールをカットして作ったボードを持って立っており、そこには大きくこう書かれていた。
「緊急救命室で働く全ての人に感謝しています。私の妻を救ってくれてありがとう。I LOVE YOU ALL.(みんな、大好きだよ。)」
男性は右胸に手を当て、左手でボードを掲げて立っており、その目からは大粒の涙が溢れ頬を濡らしていた。
アリソンさんは窓越しから男性に許可をもらって写真を撮り、