新型コロナウイルスが世界に拡大している中、電車などの交通機関内で咳き込む人がいようものなら、それだけで周りは緊張感に襲われることだろう。このほどイギリス在住の女性2人が海外旅行からの帰りの飛行機内で二日酔いのため客室乗務員に鎮痛剤を求めたところ、新型コロナウイルスの感染者と勘違いされてしまった。『New York Post』『The Sun』などが伝えている。
英ロンドン在住の学生であるジュリア・ヴァレンティンさん(Julia Walentin、26)と友人のディナ・エッテルリさん(Dina Oetterli)は、旅行でカンボジアを訪れていた。その旅行を満喫した後、帰路のため飛行機に乗り、シンガポールで乗り換え英ヒースロー空港へ向かった。
ところが2人は前日にアルコールを散々飲んで羽目を外してしまったため、ジュリアさんがひどい二日酔いで頭痛を伴っていた。そこで客室乗務員(CA)に機内に鎮痛剤があるか尋ねた。またジュリアさんはビジネスクラスへのアップグレードを期待し、「気分が悪いため横になりたい」ともお願いしたようだ。
しかしジュリアさんの目論見は裏目に出てしまった。対応したCAの表情がみるみる強張り始め、横になってマスクをするように指示してきたのだ。さらに彼女達の近くに座っていた乗客らは別の席に移動をうながされ、ジュリアさんは健康状態をチェックするため30分置きに体温を計らねばならず、そのたびに周りの乗客に緊張が走った。
CAと機内の乗客らはジュリアさんとディナさんを新型コロナウイルスに感染したものと見ていたようで、