海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】「地球の反撃?」新型コロナ拡大後に中国上空の大気汚染濃度が減少

このほどNASA(アメリカ航空宇宙局)とESA(欧州宇宙機関)が、大気汚染物質の監視衛星によって中国上空の二酸化窒素の大幅な減少を確認したことを発表した。この大気汚染の低減は、新型コロナウイルスが発生したことと関連しているとNASAの公式サイトでも述べている。『New York Post』『BBC News』などが伝えた。

NASAが公式サイトに公開した中国上空の二酸化窒素の濃度を表すマップが人々の関心を集めている。マップは今年1月1日~20日、2月10日~25日の期間で観測したものを2枚並べて一目で二酸化窒素の濃度が比較できるようになっている。

このマップでは自動車、発電所および産業施設から排出される二酸化窒素の濃度をオレンジ色の濃淡で表しているのだが、色が濃いほど濃度が高いことを示している。1月のマップ上には北京を中心として大気汚染濃度が濃いオレンジ色で示され、明らかに二酸化窒素の濃度が高いことがうかがえる。

一方で2月のマップには北京のあたりに薄いオレンジ色の小さな点が表示されているだけで、全くと言っていいほど二酸化窒素の濃度が確認されないのだ。NASAの科学者によると、この変化が最初に見られたのは、中国政府が新型コロナウイルスによって何百万人もの市民に隔離措置を取り、市自体を封鎖した武漢付近とのことだ。その後は徐々に中国全土へと低減が広がっていったようだ。

この現象に多くのメディアが注目しているが、

1 2