文化庁が公式HPに「文化芸術に関わる全ての皆様へ」とメッセージを掲載した。新型コロナウイルス感染拡大を受けた政府の自粛要請により、文化イベントの中止や延期を呼びかけてから1か月余りとなる。イベント関係者の協力に対する敬意と感謝を表すとともに、活動の場を失って辛い思いをしている人々に向けたものだ。しかしその内容に対してRADWIMPSの野田洋次郎やKing Gnuの井口理が3月28日、Twitterで不満をあらわにした。
メッセージには「生活にも大きな影響が出て、文化芸術活動をあきらめざるを得ない方も多数いらっしゃるということも伺っております」「この困難な時こそ、日本が活力を取り戻すために、文化芸術が必要だと信じています。日本の文化芸術の灯を消してはなりません」とある。
自粛要請の影響でコンサートやイベントが中止・延期となり「失業」状態となっているアーティストやタレントは少なくない。3月17日には日本芸能実演家団体連絡協議会が国へ向けて「新型コロナウイルス感染拡大防止による公演の中止等に伴う支援について要望書」を提出した。
表舞台に立つ者ばかりではない。ライブハウスのオープンが間近だった経営者はニュース番組の取材を受けて、準備にかかった費用は莫大なもので、音響や照明など多くのスタッフを雇っており中止・延期は死活問題だと明かしていた。そのようにイベントやコンサート、ライブハウスなどに関わる全ての人に影響は及ぶ。
野田洋次郎は27日にTwitterで「損害の補償や負担をセットにして大規模な外出禁止令や営業停止命令を出す他国の大都市を見ながらこの国の出遅れ感を憂う…」と日本における自粛要請を呼びかけるばかりで、ウイルスの封じ込めにも企業や事業者の存続にも中途半端な対策を指摘したばかりだ。
そのタイミングで文化庁のメッセージを見た彼は、